卒業生インタビュー

新日鐵住金株式会社設備部製銑整備室 德満 大輔 さん 工学部 総合システム工学科機械工学系2009年度卒業

地元のものづくりを支えたくて新日鐵住金に入社。八幡製鉄所で機械整備の仕事をしています。現場で重要なのは、機械を直す技術だけではなく、劣化や異常の原因を究明すること。「無理な使い方をしていないか」、「部品の質はこのままでいいのか」、整備部門の私たちが問題提起して会社全体で改善することが、事故を防ぎ、効率アップにつながります。そのためには、一歩踏み込んで、深く考えることが大切。大学4年間で、この習慣を身につけられたのは大きかったですね。
人間関係もできるだけ一歩踏み込むことを心がけています。日々のコミュニケーションで、何でも言える関係を築くことは大切です。特に、上司や先輩はいつも二手、三手先を読んでいる存在。壁をつくらず本意を聞き取ることが自分の成長につながります。こう強く信じているのも、人間関係に壁がない西日本工業大学で学科の先生や所属していたバレーボール部の監督、先輩方から学んだことが数多くあったからです。
バレーボール部の監督に言われ、社会人になっても肝に銘じている言葉があります。「ボールが10cm上がればこぶしひとつ入る。だったら拾える。あきらめるな!」。これは仕事でも同じ。あきらめなければ、逆転は可能なんですよね。現在も地域の9人制のチームでバレーボールを続けています。バレーで学んだことは仕事に、仕事で気付いたことはバレーに生かす。その幅こそが自分をかたちづくっていると思います。


株式会社九電工行橋営業所味志 秀紀 さん 工学部 総合システム工学科電気電子工学系 卒業大学院 生産システム分野 2012年度修了

九電工で太陽光発電の電気工事の監督をしています。設計図を見て電気を配線するための施工図をつくり、工事をする職人や施工業者を手配。完成までの工程を管理します。中学生の頃から電気の勉強が好きで、高校は電気科に進学。西日本工業大学と大学院では、発電からパワーエレクトロニクスまでさまざまなことを学びました。九電工なら、これらの知識を活用し、グローバルな環境で仕事ができると確信して就職。より良い仕事ができるよう、いまは一級電気施工管理技士の資格取得の勉強をし、実務経験を積む毎日です。
学生時代に先生方から厳しく言われれたのは、「必ずメモをとること」、「資料やアドバイスのシートはファイリングすること」、「きちんと調べること」。これは理系の学びや仕事の基本中の基本。記録の蓄積が気づきを生み、新しい発想には検証が必要です。地道な積み重ねが一番大切だということを学生時代に叩き込まれたのはとても良かったと思います。
「忠恕」という言葉は、誠実で思いやりのあることを指す、私の好きな言葉です。大学院在学中、ティーチングアシスタントとして学部生に実験を教えたり、工業高校で非常勤講師をさせていただきました。指導とは難しいものでしたが、忠恕をもって工夫することを心がけた結果、勉強内容を理解してもらえたし、私も成長することができました。これからもさまざまな経験を積み重ね、技術で社会に貢献することが目標です。


大和ハウスリフォーム株式会社金沢営業所 所長吉原 宏明 さん デザイン学部 建築学科 1995年度卒業

現在、大和ハウスのグループ会社である大和ハウスリフォームの金沢営業所で、所長として35名の社員を率いています。以前、大和ハウスの工事管理の部門にいた頃に1年間の期限付きで営業職を経験。その時に手応えとやりがいを感じ、12年ほど前、営業、設計、工事のすべてに携わることができるリフォーム部門の立ち上げに加わりました。
家を建てるご家族には、それぞれドラマがあります。これまでの歩み、これからの人生の希望が分からなければ、満足できる家をお建てすることは難しいと思います。さらに、大和ハウスリフォームが掲げているのが「生涯フォロー」。新築の時だけではなく、保証制度やリフォームを通じてお客様と一生のお付き合いをさせていただいています。だから、家に関わる仕事は、「人が好き」ということが大前提といえるかもしれません。
大学で得た財産も人です。学科の友人たちは、みんな個性的すぎるほど個性的。毎日のように珍事件が起きて、飽きることがありませんでした。人への興味と愛情はこの時に培われたのかもしれません。先生方も人間味があり、面倒見が良かった。「沖縄の建築と風水の関わりについて調べたい」と、突拍子もないことを言ったら、いつもは厳しい先生がゼミ旅行の行き先を沖縄にしてさりげなく応援してくれました。いまの会社に入れたのも先生の推薦があったから。これからも、出会う人との縁を大切にしていきたいですね。


シャボン玉石けん株式会社 マーケティング部 南 藍 さんデザイン学部情報デザイン学科2011年度卒業

私が勤めているシャボン玉石けんは、有害とされる化学物質や合成添加物を含まない無添加石けんの製造販売を、1975年からずっと行っている会社です。在学中、シャボン玉石けんとの産学連携に興味を持って自主的に参加。商品開発のために企業研究していくうち、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念に対する徹底した取り組みに感動。それを多くの人々に伝えたくて、パッケージデザインや広報、宣伝などを担うマーケティング部への就職を希望しました。
西日本工業大学は、企業や人との出会いのチャンスをたくさん用意してくれる大学だと思います。そのひとつが就職につながったのだから、私にとって、まさに“一生モノ”でした。じつは、結婚した主人との出会いも大学。制作課題に力を貸してくれた建築学科の同期生だったんです。これも“一生モノ”の出会いかな(笑)。
情報デザイン学科の授業は実践型が多く、つねに真剣勝負。消極的だったり、無難なアイデアを出したりすれば、即、先生たちからダメ出しされました。そんななかで気づいたのが「自分の殻を破ってこそ道は開ける」ということ。夏休みにボランティアでフィリピンに行き、1カ月間、施設の子どもたちと過ごしたこともありました。殻を破って気づくもの、得るものは大きいですね。
夢は、西日本工業大学卒の後輩といっしょに仕事をすること。当社の考え方に共感できる学生に、どんどんチャレンジしてほしいと思います。


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