特色ある教育・研究設備
西日本工業大学では、地域の工学教育の知の拠点として、本学学生および地域技術者、地域住民に対して、ものづくりから技術者教育までの設備を整備しています。また、ものづくり拠点として「デジタルものづくりカフェ」「移動型デジタルものづくりカフェ」が、工学部とデザイン学部の両キャンパスに整備され、3Dプリンタや3Dスキャナー、レーザカッターなど最新のデジタルものづくり機器を設置し、本学の学生、教職員、地域の企業や教育機関での活用を進めています。
クリッカーシステム
学生が主体的に授業参加して能動的に学ぶ仕組みの実現のために、普通教室での座学授業を対象としてICT機器であるスマートフォンやタブレット端末とオンラインクリッカーサービスを利用した双方向授業が可能な教室を整備しています。普通教室において授業を進める際、適宜、授業理解度の把握を行うための設問を教室前方のスクリーンに提示します。このとき、学生側が各自のスマートフォンやタブレット端末から設問に対する回答や意見を入力すると、学内の無線LANを経由してWeb上のオンラインクリッカーサービスに集約され、学生の理解度や意見をリアルタイムでスクリーンに映し出すことができます。この結果を受けて、教員は必要な補足説明をすることができ、わかり易い授業が可能になります。



また、従来の授業では発言を求めても他人の目を意識して積極的に手を上げないといった状況が見られますが、このシステムの導入によってリアルタイムで教員と学生間及び学生と学生間で双方の情報を共有できます。学生が自分の考えを積極的に発表しやすく、また他の学生の意見を知って参考にできるので、能動的な学びを促すシステムです。
双方向授業システム
情報関連科目でのICT利用教育においては、受講学生の授業内容の理解力およびコンピュータ操作能力に差があり、一方向授業では教育の質保証に限界があります。そこで、双方向授業管理システムを導入し、授業の理解度を高める方策をとっています。このシステムでは、教員は常に学生の操作画面を監視することができ、必要に応じてリモートアクセスで学生の画面内容を操作することができます。
また、学生と教員間で個別にメッセージを交換することができるため、授業が進む中で、それぞれの学生が各自の質問事項をリアルタイムで教員に伝えることができ、教員は演習の時間などを利用して、回答をメッセージで送ることができます。この双方向のメッセージ交換によって、各学生の理解度に応じた個別指導を行うことができ、分からないことでつまずいてしまう学生をなくすことができます。さらに、授業中に理解度に対するアンケートを実施することができ、受講学生全体の理解度を把握しながら授業を進めることができます。

双方向授業風景

教員画面(学生の質問にチャット機能を使用)
精密万能試験機オートグラフ

PLC学習設備

デジタルものづくりカフェ
3Dプリンタや3Dスキャナー、レーザカッターなどの最新のデジタル機器が設置され、設計から試作品製作まで一連のものづくり技術を体験できます。