アクティブ・ラーニング
アクティブ・ラーニングとは、“生涯にわたって学び続ける力、主体的に考える力を持った人材の育成”を目的とした「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称です。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれていますが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法です。」(文部科学省による定義の抜粋)と定義されています。
本学では、平成26年度末時点における大学全体でのアクティブ・ラーニング科目は44科目あります。現在もFD活動の一環として、能動的学修(アクティブ・ラーニング)科目を増やしていく継続的な努力を行っています。
PBL型(課題解決学習)授業
情報デザイン学科の3年生を対象にPBL型(課題解決学習)授業として開講されている「プロジェクトII」の授業では、学生たちが北九州市の活性化をテーマに、様々な提案を行い、実現に向けて活動しています。
地域活性化プロジェクト
東日本大震災の被災地支援をテーマに復興に向けて頑張っておられる宮城県石巻市雄勝町にある雄勝ローズファクトリーガーデンを支援するために、「雄勝花物語」のロゴマークの制作を担当します。「雄勝花物語」は、東日本大震災の巨大津波で壊滅した石巻市雄勝町を「花と緑の力」で復興するために、被災した住民が立ち上げた復興プロジェクトです。ロゴマークの制作だけでなく、北九州の地から震災復興を応援するための活動として、平成27年1月20日(火) 18時半から西日本工業大学小倉キャンパス303教室で、上映会・講演会(入場無料)を行います。復興支援のために私たちが出来ることを一緒に考える機会として開催しますので、ぜひ市民の皆様のご参加もお待ちしております。


北九州市を訪れる海外からの観光客を「和」のこころでおもてなしするプロジェクトをご紹介します。北九州市(小倉駅)に訪れる外国人観光客の皆さんの満足度アップを図り、再び北九州に訪れてくれ観光来客が増えるようと、女子学生3名がボランティアガイドにチャレンジ。観光名所の小倉城や森鴎外旧居等への案内や希望する食事処まで案内しました。ガイドの許可を得るために、市のまちづくり整備課や小倉駅を何度も訪問して説明し了解を得ました。プラカードも英語・韓国語・ベトナム語等を準備し毎週土曜日に実施。想像以上に皆さんに活用していただき、アメリカ人・韓国人・イタリア人・メキシコ人他9か国計25名を案内しました。とても皆さんに喜ばれ、今後も機会があればチャレンジしたいと願っています。

平成25年11月22日(金)には、中間発表会が行われ、グループ別に6分間のプレゼンテーションが行われました。"北九州の台所"旦過市場の利用促進案やエコ啓発活動はじめ、子供向け工場見学のリーフレット制作、市内の大学生同士の交流や、国際交流を目的とした取り組みと実施計画、また、多くの自治体を悩ませているイノシシの被害を減らすための提案などが発表されました。


本年度は、本学情報デザイン学科の卒業生がデザインした、北九州市の環境マスコットキャラクター『ていたん』の知名度アップに取り組んでいるチームが多く、市役所の方と打ち合わせながら、ブックカバーやカレンダー、『ていたん』の歌とダンスの動画による環境啓発案の進捗状況が発表されました。また、エコグッズをより環境に配慮したものにしようと、古着を活用したワークショップを提案したチームは、本学の地域連携センターに入居されている「生き方のデザイン研究所」との協働に発展。試作したエコグッズ(巾着袋、小豆カイロなど)が披露されました。


学生たちは、今回のプロジェクトを通じて学外に学びの場を広げ、地域・企業・行政の方と関わりながら社会のニーズを読み取り、自ら企画立案したものを実行に移す過程で、自発的に社会性や協調性を磨いています。
プロジェクト最終発表平成26年1月24日(金)には、プロジェクトの最終プレゼンテーションが行われ、中間発表後に実施した取り組みの結果報告や完成した成果物が発表されました。当日のイベントの様子や製作過程の映像、『ていたん』の歌とダンス、イノシシの巨大オブジェも披露されました。また、完成したリーフレットやカレンダーなどの作品は回付され、お互いにそれぞれのチームの取り組みに興味津々で刺激を受けていたようでした。


今年度は、北九州市の環境マスコットキャラクター『ていたん』に関する取り組みが多く、また市内のイノシシ被害について北九州市を訪問(現状調査・相談)していたこともあり、市の職員の方3名も学生の発表を聞きに来校してくださいました。


今回のプロジェクトで制作された、イノシシの餌付け禁止オブジェは、本学おばせキャンパスに設置されています。
