「picoEVエコチャレンジ2016」で第2位に!

平成28年3月6日(日)に東京都小平市の職業能力開発総合大学校体育館で開催された、一般社団法人日本機械学会主催の「picoEVエコチャレンジ2016」に、本学工学部総合システム工学科 武村准教授の研究室の学生たちが、日本文理大学の筑紫研究室との合同チームで参加し、第2位の成績をおさめました。

picoEV

picoEVは、最小の電力で大人一人を乗せて走ることが出来るエコロジーな超小型モビリティ(3輪以上の超小型電気自動車)のことで、動力源として単三充電式ニッケル水素電池6本を用いて長距離走行を可能にするpico-EVの設計・開発・製作・評価を行ってその技術を競います。また、本大会は、技術力だけではなく安全意識やコミュニケーション力など「総合的な力を持ったエンジニアに育ってほしい」という運営スタッフの願いから、プレゼンテーション(ポスターセッション)も行われます。

picoEV

 

チーム名: 筑紫研究室(日本文理大学)&武村研究室(西日本工業大学)
車名:ススム君 Ver.4

メンバー:工学部総合システム工学科電気電子系2年生

  • 小野 路美さん(爽風館高等学校出身)
  • 萱島 一也さん(国東高等学校出身)
  • 管 理さん(揚州桜日本語学校出身)
  • 平田 祐介さん(国分高等学校出身)
  • 脇水 一斗さん(早鞆高等学校出身)

 

[車体について]
今回は大会までの期間が短かったので、日本文理大学から車体をお借りして、改良、調整することに尽力して出場しました。安全性を高めるために、運転席周りの強度を増やし、また効率を高めるためにモーターやギアに油をさし直し歪みの解消を行いました。日ごろ学んでいる電気的な部分(モーターやコンバータ等)にあまり手を加えることができなかったのは残念ですが、タイヤの角度やチェーンの調整など機械的な分野にも挑戦できたことはよい経験になり、もっと知識を身につけたいと思いました。

 

[ドライバーの感想]

乗り心地の悪さはクッションを追加することで少し改善されました。ハンドルの位置が低く、乗るときにマシンのフレームに足などが当たってしますので干渉しないように気を付けました。スピード調整は、最初はツマミを少しだけ回し、だんだんスピードが上がってきたら、ツマミを全体の半分まで回すことで最速まで持ってこれます。しかし、ツマミを回しすぎると逆にスピードが落ちてします。また、思った以上にハンドルが重く、ハンドルを回しすぎないように、気を付けて運転しました。

 

[大会について]

参加チームは4チーム(九州職業能力開発大学校、神奈川工科大学、東京工業高等専門学校、日本文理大学・西日本工業大学)で、1周65mのコースを20分以内に何周回れるかを競いました。私たちの車両の速度は、10km/h弱で、結果は1337.6m。1位のチームは2246.2mと差があったので、もっと走行距離を延ばす必要があると思いました。大会の中で最も重要視されていたのは安全性で、大会後のプレゼンテーションでは、各チームが安全性や性能、ギア比、モーター出力などの工夫点について発表し、意見を出し合いました。

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[コメント]
武村先生に声をかけられ、興味があったので、集まった5人で大会に出場しました。私たち5人は先生が特別に指導してくださるプログラミング基礎や資格の講習などに参加していて、もとから全員仲もよかったので、協力して作業ができました。他のチームは機械学科の所属ということもあり、ギアを変速できたりと機械的な工夫が見事でした。来年は設計から自分たちで行い、日ごろ学んでいる電気の知識をもっと活用し、機械分野の工夫もして、今年よりも長距離走行ができる車体を作製したいと思います。また、最近取り組みを始めた水中ロボットの製作にもチャレンジしたいです。

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